執筆者 kujira_ah_staff | 2024年09月09日 | 循環器
犬の弁膜症とは、心臓で血液の流れを調節している弁に異常が起きることにより、心臓の血液を送り出すポンプ機能がうまく働かなくなる病気です。弁膜症は比較的発症しやすい病気のため、飼い主様がしっかりと知識を持ち、適切に対応していくことが重要です。 今回は犬の弁膜症の症状や原因、診断、治療方法などを詳しくお伝えします。 症状と進行 弁膜症の初期症状が現れる前に、心雑音が聞こえることがあります。飼い主様が犬の胸に耳を当てた際に、「どく、どく」ではなく「ざー、ざー」という音を感じる場合や獣医師が聴診器で確認して発見されることもあります。...
執筆者 kujira_ah_staff | 2024年09月09日 | 整形疾患, 未分類
犬の環椎軸椎亜脱臼(かんついじくついあだっきゅう)とは、7個ある首の椎骨のうち、1番頭側の環椎と2番目の軸椎の間にある関節が不安定な状態になり、椎骨の中を通っている神経に障害を起こす病気です。この病気は小型犬によくみられ、首の痛みなどの症状がみられたら、獣医さんに相談することが大切です。 今回は、犬の環椎軸椎亜脱臼の原因や症状、診断、治療方法などを詳しくお伝えします。 原因...
執筆者 kujira_ah_staff | 2023年12月26日 | 整形疾患
大腿骨頭骨折は、主に1歳以下の小型犬に見られる疾患で、股関節にある、股関節の大腿骨頭(太ももの骨の先端)と寛骨臼(お椀状の凹み)に影響を及ぼします。大腿骨頭は成長期における骨の発達に重要であり、この部位の弱さが骨折の原因となります。また、レッグ・カルベ・ペルテス病との関連があり、治療には手術が必要です。本記事では、犬の大腿骨頭骨折について解説し、治療に必要な外科治療についてもお伝えします。 原因...
執筆者 kujira_ah_staff | 2023年12月26日 | 軟部外科
耳血腫は、犬や猫の耳介(外耳)の軟骨と皮膚の間に血液が溜まる状態で、耳が腫れて固めの水風船のような感触で、熱を持つという特徴があります。薬物療法と血液の排出を行っても再発することが多く、手術が必要な状況も珍しくないです。本記事では、犬や猫の耳血腫について解説し、治療に必要な内科治療や外科治療についてもお伝えします。 原因...
執筆者 kujira_ah_staff | 2023年11月29日 | 消化器科
獣医師を目指す皆さんへ。今回は犬の胆嚢粘液嚢腫について詳しく解説します。肝臓で生成された消化酵素は胆嚢に蓄積されて、濃縮され胆汁となります。そして、必要に応じて消化管内に排泄されます。 通常、胆汁はサラサラした状態ですが、胆嚢粘液嚢腫では粘度が上昇しゼリー状になり、胆嚢内に滞留することになります。 この状態が胆嚢粘液嚢腫です。...