犬と猫の耳血腫について┃耳が膨れあがってしまう

犬と猫の耳血腫について┃耳が膨れあがってしまう

耳血腫は、犬や猫の耳介(外耳)の軟骨と皮膚の間に血液が溜まる状態で、耳が腫れて固めの水風船のような感触で、熱を持つという特徴があります。薬物療法と血液の排出を行っても再発することが多く、手術が必要な状況も珍しくないです。本記事では、犬や猫の耳血腫について解説し、治療に必要な内科治療や外科治療についてもお伝えします。 原因...
犬と猫の横隔膜ヘルニア|原因の多くが外傷によるもの

犬と猫の横隔膜ヘルニア|原因の多くが外傷によるもの

獣医師を目指す皆さんへ。今回は犬と猫の横隔膜ヘルニアについて詳しく解説します。横隔膜ヘルニアは、横隔膜の損傷により、腹腔内の臓器が胸腔内に侵入する病態を指します。これは主に外傷、特に交通事故や落下事故によって引き起こされます。先天性のケースも存在し、犬より猫に多く見られます。本記事では、犬と猫の横隔膜ヘルニアについて解説し、治療や予防方法についてもお伝えします。 原因...
犬の門脈体循環シャント│放置すると、神経症状がみられ命を落としてしまう危険性も

犬の門脈体循環シャント│放置すると、神経症状がみられ命を落としてしまう危険性も

犬の門脈体循環シャントは、本来は肝臓に入り解毒されるはずの血液が別の血管を経由して全身に回ってしまう病気です。放置すると、神経症状がみられ命を落としてしまう危険性もあるため注意が必要です。本記事では、犬の門脈体循環シャントの原因、症状、診断・治療方法について詳しく解説します。 犬の門脈体循環シャントの原因 犬の門脈体循環シャントでは、肝臓に向かう門脈から、別の短絡(シャント)血管が形成され、解毒を受けていない血液がそのまま全身に流れてしまいます。原因としては、先天的なものと持続的な門脈高血圧や肝臓の病気などの後天性が考えられます。...
犬の臍ヘルニアについて│避妊去勢手術などと同時に麻酔をかけて整復することも多い疾患

犬の臍ヘルニアについて│避妊去勢手術などと同時に麻酔をかけて整復することも多い疾患

犬の臍ヘルニアは、お腹の臍(へそ)の下にある筋膜が閉じずに腹腔内の脂肪や臓器の一部が出てきている状態のことです。 本記事では、犬の臍ヘルニアの症状、診断方法、治療方法についてそれぞれ解説していきます。当院でも多くの症例がある疾患ですので、実際の診療をイメージしながら、内容を確認していきましょう。 犬の臍ヘルニアとは 犬の臍ヘルニアは、お腹の臍(へそ)の下にある筋膜が閉じておらず、腹腔内の脂肪や臓器が体外に脱出している状態のことです。...
犬の鼠径ヘルニアついて│触診と画像検査で正確な診断を行う

犬の鼠径ヘルニアついて│触診と画像検査で正確な診断を行う

犬の鼠径ヘルニアは、足の付け根の股の部分にヘルニア孔が形成されて、膀胱や消化管などの腹腔内の臓器が脱出している状態です。進行すると、病変部に痛みや炎症が起きる可能性もあるので、注意が必要です。 今回は、当院でも頻繁に遭遇する症例である、犬の鼠径ヘルニアの症状、診断方法、治療方法について解説していきます。 犬の鼠径ヘルニアとは 犬の鼠径ヘルニアは、足の付け根の隙間である鼠経部から腹腔内の臓器が脱出している状態のことです。原因としては、先天的なものであったり、交通事故などの強い衝撃でヘルニア孔が開いてしまったりすることがあります。...